実は食べられる野菜の部位
ある食材を買っても、その食材を丸ごと使うケースはそれほど無いかもしれません。
例えばにんじんや大根を使う時は、ほとんどの人が皮をむいて使うでしょう。またピーマンを使う時はてっぺんのへたを取ると思います。
しかし、一見使えなさそうな野菜の部位は、実は食べられるものが多いものです。
目次
皮が食べられる野菜の例
皮を例にしてまず見てみましょう。冒頭でにんじんや大根の例をあげましたが、これらは食べられる食材です。しかも皮ないし皮近くには、栄養素が高濃度で詰まっている場合があります。
ニンジンの栄養素とは、抗酸化作用のカロテンがありますが、皮の方が中身よりもカロテンを持っています。大根は皮をむかないほうが食物繊維やビタミンCなどの栄養素をわずかながら多めに摂取可能です。
食べられる上に栄養素も多くなるとすれば、摂取した方がおトクです。これらの野菜は丁寧に洗った後にきんぴらにしたりするとおいしくいただけます。
また玉ねぎの皮ですが、こちらは食べるのではなく、ドライにして水に入れて沸騰させることでお茶としていただけます。
へたが食べられる野菜の例
捨ててしまう代表格の部位はへたです。例えばピーマンのへたやナスのへたを食べる人はあまりいないでしょう。しかしこれらの部位もやはり食べられます。
へたは丸ごと煮たりしっかり炒めることで、しんなりします。野菜が好きではない子どもでも、柔らかくしてチーズやしょうゆなどと一緒に食べることで、さほど気にならず食べられるでしょう。
一工夫でへたを細かく切り刻んで七味トウガラシなどの薬味とミックスし、調味料の一部として使ってしまうという手もあります。ナスもいためものにして味噌などで味付けすればジューシーな食材として活きてきます。
捨ててしまう部位で「ベジブロス」
普段は捨ててしまう皮やへたや種、茎などは栄養素が多く含まれています。それを捨ててしまうのはもったい無いことです。そこでベジブロスを作るという手があります。ベジブロスとは野菜の捨てる部位を使って作る出汁です。
旨みもあり、栄養素もあります。作り方は簡単で、捨てようとしているくずをしっかり洗って水を入れた鍋に投入します。料理種を入れると臭みが消えます。そのまま弱火で数十分煮込みます。これを濾すことで出来上がりです。
まとめ
普段捨ててしまっている部位でも、実はちゃんと食べられる上に、栄養にも良い部位はたくさんあります。いくつか例をあげましたが、ベジブロスや炒め料理、きんぴら、お茶などいろいろな方法で処理してみてください。