食材の切り方と加熱しやすい切り方
子どもの頃親の料理を手伝う時に、野菜や肉を切ったという経験がある人はたくさんいるでしょう。
その時に「○○切りにして」と言われたとき、その切り方が分からなかったという人も少なくないはずです。
食材の切り方は料理の基本の一つです。切り方について押さえておきたいポイントをご紹介します。
目次
食材の切り方の種類
野菜の切り方として代表的なものをいくつかあげます。
まずは食材が輪の形になるように切る輪切り、細長く切る細切り、斜めに包丁を入れて角をつける乱切り、細切りより幅がある短冊切り、とにかく小さくするみじん切り、いちょうのような形にするいちょう切り、小さな四角柱をたくさん作るさいの目切りなどがあります。
細長い食材には、斜めに包丁を入れて楕円の形を演出する斜め切りがあります。他にもたくさんありますが、それぞれの野菜ごとにより良い切り方があります。肉にも切り方があります。
例えばチキンは繊維に沿って垂直になるように切ると食べやすいです。どんなふうに切るかで食べやすさが変わってくるので、切り方には工夫が必要です。
切り方の例とメリット
具体的にどの野菜をどんなふうに切ると良いかの事例をあげます。まず乱切りですが、これはニンジンや大根、ごぼうなど煮込み料理に使われる食材に適した切り方です。この切り方は表面積を大きくして、味を染み込ませられるようにするからです。
斜め切りは、きゅうりに代表されるように見た目も良いですが、単に垂直に切るよりも楕円形で面積が多くなるので、水分感が心地良く感じられます。
また短冊切りはにんじんによく使われる切り方ですが、この切り方は加熱しやすい形状で、炒め料理や汁ものに適しています。加熱しやすい切り方としては鹿の子切りという切り方もあります。
ナスを例にとってみると、ナスの背中に斜めに包丁を交互に入れていく切り方です。この方法は厚みのある素材に使われますが、中心まで火が入りやすくなるのでオススメです。
料理は切り方も含めて実力が問われる
料理をしている人というと、フライパンを回している人とかソースを煮込んでいる人、お皿に盛りつけている人などのイメージがわいてくるかもしれません。
しかし料理は、素材を切ることからスタートします。どういう切り方をどういう素材に対して行うかで仕上がりが変わります。全ての切り方を覚えるのには時間がかかりますが、一つずつマスターしていきましょう。料理上手は切り方から違います。
まとめ
野菜にしても肉にしても、下準備として素材を切っていくプロセスはとても大事です。何気なく切っているだけの場合、同じ素材を使っていてもその良さを最大限に活かす事ができない場合があります。
まずは切り方をマスターして料理スキルを底上げしましょう。