食品衛生の知識と安全な対処法
時々ニュースで、食品衛生に関して、どこどこの店が違反したといった報道がなされることがあります。
食品は、本来私たちの身体にエネルギーや栄養素をもたらしてくれるものですが、扱い方によっては体に害になることがあります。
食品衛生に関して消費者が持っておくべき知識をお伝えします。
目次
食品衛生に関する法律
日本には食品衛生について定めた法律が存在します。「食品衛生法」という法律で、公衆衛生の見地から必要な規制や措置を講じ、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止することを目的としています。
この法律は食品はもちろん、添加物や器具や容器包装なども対象としています。この法律にしっかり準ずる事で食品問題は防げるようになります。
食品衛生法に違反したり、その疑いがある食品には、回収命令が命じられたり、事業者の自主回収が行われたりします。そういった情報は厚生労働省のホームページで公表されていて、消費者が気軽に閲覧できるようになっています。
こういった情報を時折チェックすると食品衛生の知識が身に付きます。
食中毒に関する知識を入れる
食中毒が時折問題になることがありますが、食中毒の正しい知識を取り入れることも身を守るポイントの一つです。食中毒の原因の大半はバクテリアとウイルスです。
有名なところではO157やO111などの大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクター、ノロウイルスなどがあります。最初の三つは室温で増殖します。また36度前後あるとその速度はさらに増します。
またバクテリアは湿気を好みます。ノロウイルスは夏ではなく冬に多く発生します。つまり冬でも夏でもいつでも食中毒の危険はあるということです。
また厚生労働省によると、食中毒の発生件数は家庭での割合が約1割となっています。このような知識を入れることでも食品取り扱いの注意喚起がされます。
安全対策のためにできることは?
全ての食品をつぶさに調査するのは無理でしょう。しかし、最低でも食品表示の義務表示部分はチェックしましょう。商品には名称、原材料名、内容量、賞味期限、保存方法、販売者が記載されています。
賞味期限は誰もが見るものですが、保存方法の所もしっかり見るようにしましょう。思い込みで保存方法を間違えてしまったことが、食中毒の原因になった、ということもあります。
また調理する時はしっかり手を洗い、包丁やまな板などを熱湯消毒し、加熱する時は中心部を75度で1分以上加熱し、食材の保管をしっかりするように心がけます。
まとめ
食品衛生は、わたしたちの健康と密接な関わりがあります。食品表示に気を配り、調理の際にバクテリアやウイルスを殺菌するように心がけましょう。そうした地道な対策が功を奏します。